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    Profile 中村格子
    整形外科医師 医学博士・スポーツドクター
    Dr.KAKUKO スポーツクリニック院長
    横浜市立大学客員教授
    よこはま健康づくり広報大使
    日本代表チームドクターとしてアスリートを支える傍ら「健康であることは美しい」をモットーに健康で美しい人生をサポートしている。
    2014年東京代官山にクリニックスタジオをオープン。
    著書『大人のラジオ体操』(講談社)はシリーズ累計80万部を超えるベストセラー。

  • 中村格子 「美とは、美しい心とカラダに裏付けされるもの」

  • ー年齢を重ねても美と健康を保つため、毎日の生活で一番意識することは何ですか? 美とは、美しい心とカラダに裏付けされるものです。それらを輝かせ、活かすためには、〝静〟と〝動〟を意識することが大切です。静は、リラックスした状態や軽めのヨガのようなストレッチをして内観すること。動は、アクティブな動きで、ランニングなどの運動で筋肉などのカラダに働きをかけること。加齢と共に筋肉は変化し、質も量もどんどん落ちてきます。それを保つためには、「静」の動きでは足りなく、「動」の適度な運動を取り入れてあげて下さい。逆を言えば「動」だけだと疲れてしまうので、「静」の動きで抜いてあげましょう。つまりメリハリのある生活をするということが一番大事です。 ー 「静」の動きであるヨガは、カラダと心にどんな影響を与えますか? ヨガは、「自分の中の宇宙を見る」すなわち精神統一ですね。いい呼吸と正しい姿勢で、ゆっくりと筋肉を動かしながら、カラダのバランスを整え、ストレスを発散し、心のバランスも整えてくれます。 ーいい呼吸とは口からではなく鼻で行う理由はなんですか? 鼻から肺の気道は細く、鼻粘膜があり毛もありますよね、そのため不純物を取り除くフィルターが働いて柔らかい空気を優しく運んでくれます。口からだと、大きな入り口でなんのフィルターもなく、バイ菌と共にダイレクトに冷たい空気のままドカッと肺に届いてしまいます。吐くときは口からでも大丈夫です。 ー正しい姿勢とは、どのような姿勢が理想ですか? 正しい姿勢とは、いい呼吸をし、筋膜が整っている状態をキープできているということ。姿勢を正して、上に伸びている感覚で鼻から呼吸をしてみてください。一番呼吸が楽に入るその姿勢が、あなたの理想的な姿勢です。 ーその理想的な姿勢をキープするには? その状態を覚えておき、意識することはもちろんですが、ポジティブな思考でいることも大事ですよ。実は、ネガティブな思考だと姿勢も屈曲するというデータがあります。落ち込んだ人を見ると、肩を落とし背中が丸くなって見えますよね。悪い姿勢は、カラダのバランスが整っていないだけでなく、精神面にも悪い影響を与えます。そのため自尊心がなくなり、いい加減になり、お部屋の片付けなど、一つ一つを大切に生きるという意識が低くなります。つまり人生の質を落とすということですね。そういった点からもヨガは、いい呼吸をしながらアーサナーでいい状態を保ちながら行いますので、肉体的にも精神面にもあなたの人生の質を良くしてくれると言ってもいいでしょう。

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    ー「動」の動きであるランニングは、カラダと心にどんな影響を与えますか? 有酸素運動ですので、脂肪燃焼しダイエット効果もありますが、年々落ちてくる心肺機能を高め、内臓も強くなり、若々しいカラダを保てます。そして走ることで心の疲れ、ストレスに対して大きな効果を発揮してくれます。 ーランニングはハードルが高いという人には、ウォーキングでも同じ効果が得られますか? ウォーキングも有酸素運動ですので、ある程度は同じ効果ですが、カラダに働きかける強さの違いですね。人によって選んでいただいたほうがいいですね。長く続けられることが大事です。 ー朝ランを取り入れている方が多いですが、寒い冬でもカラダにいいですか? 気温差は、体に負担をかけてしまいます。人によって順応性は違いますが、運動していない人が、急に過酷な環境で運動することはおすすめしません。寒さは女の人には大敵ですからね。でも自分が気持ち良くできるならいいと思いますよ。 ーでは運動をするタイミングは、1日のうちでいつがベストですか? 続けられることが一番なので、空いた時間など、リフレッシュしたいときなどをおすすめします。ただ夜は、動き過ぎるとアドレナリンが出てしまうので、寝つきが悪くなります。お風呂に入る前や、最後にヨガなどのストレッチでカラダを沈静化するといいでしょう。 ー運動を日々の生活に取り入れたうえで、食事面ではどんなことに気をつけたほうがいいですか? 女性は、40代からどんどん筋肉が減っていき体脂肪率は上がっていきます。いわゆるおばさん体型になってしまいます。防ぐためには、まずしっかりとたんぱく質を摂ってください。1日に必要なたんぱく質の量は、「体重1kgあたり1g」です。それを朝・昼・夜と分けて均等に摂っていくことが大事です。そして低カロリーの高タンパク質のメニューを心がけるといいですね。

  • ー加齢とともにどうしても肌の衰えがでてきます。美肌を保つ食事とは? お顔のたるみやシワを気にする方が多いですが、血管も皮膚もたんぱく質からできています。またビタミンのフルーツは、身体をアルカリ性にする働きがあり、たんぱく質の吸収をしやすくしてくれる働きもあります。たんぱく質を意識しながら、ビタミン、ミネラルなどバランスよく食べることが大事ですね。あとは腸内環境を整えることが大事です。 ー腸内環境を整えるとは、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか? 体を健康に保つ上で、欠かすことのできない重要な器官です。免疫力を高め、カラダに有益な物質を作り出してくれます。そのため精神面ももちろん、美容にも大きく関わってきます。透明感のある素肌美人は、腸内環境が綺麗に保たれ、カラダの中からも美人と言えますね。

  • W&E ーではその腸内環境を整える方法を具体的に教えて下さい。 どんなにいい物を食べても、お腹の筋肉が動いていないと意味がないです。ストレッチやヨガなので、筋肉を動かしカラダを柔らかくすること。適度な運動している人は、便秘していないでしょうね。食事では、ヨーグルトやキムチなど乳酸菌をとるといいです。 ー先生は、年齢を感じさせない美肌の持ち主ですが、実践されている食事法や意識されていることはありますか? 朝は、ヨーグルトとバナナとゆで卵です。365日ほぼ同じメニューですね。ヨーグルトの中にW&Eで購入したスーパーフードのチアシードとマキベリーを混ぜて食べていますよ!あとは、睡眠をしっかりとることですね。 ー睡眠時間はどのくらいとるのが理想ですか? 6〜7時間がいいと思います。睡眠中にメラトニンや体に必要なホルモンが作られますので、睡眠不足や短い時間で日々過ごされている方は、ホルモンのバランスは当然崩れてきます。その為お仕事ではミスが多くなり、仕事の精度にも影響を及ぼすというデータもあります。 ー快眠のコツがあれば教えてください。 人間の体温は、眠くなると上がり、眠りにつく頃下がり始め、睡眠後期にまた上がるという波があります。寝る一時間前に入浴を済ませ、ゆっくり呼吸しながら軽いストレッチなどしてカラダをリラックスした状態に持っていきます。湯冷めしそうな頃体温も下がってくるので、そこでベッドに入ると深い眠りにつけますよ。 ー最後に、中村先生の考える、“美”の定義とは? 美というのは、肉体面・精神面双方の健康に裏付けされているものだと思います。また世の中で美しいものというのは、ポジティブなパワーを与えてくれますよね。年齢や外見ではなく、芯からポジティブなパワーを与えてくれる人が美しいと思います。